2008年06月05日
ロストロポーヴィチとブリテンの共演盤
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ロストロポーヴィチが、イギリス現代を代表する作曲家のひとりブリテンと共演したもので、その組み合わせが珍しい。
チェロとピアノの呼吸が見事に合っている。
「アルペジョーネ・ソナタ」でのロストロポーヴィチは、遅めのテンポで朗々と旋律を歌わせ、陰影をはっきりつけて表現しており、味わい深い。
そしてブリテンのピアノも達者だ。
シューベルトの音楽としては、必ずしも深みのある作品とはいえないこの曲を、実に美しく、きめこまやかに再現していて、あたかも宝石のような仕上がりとなっている。
こうした2人の音楽性と技巧に支えられた強みがどの演奏にも表れて、シューマンではロマン的な歌が大切にされ、詩情もきわめて豊かになっている。
ドビュッシーの気のきいた洗練された味わいも特筆されていいだろう。
1968年の録音で、やや音は古いが、2人の巨匠の音楽性も見事に合っており、ブリテンの伴奏も、実にうまい。
演奏といい、2人の巨匠の顔合わせといい、歴史に残るものだ。
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