2008年07月02日

インバルの「グレの歌」


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インバルのフランクフルト放送響常任指揮者退任コンサートと並行して録音されたもの。

これを聴くとブーレーズもロマンティック。ブーレーズの新ウィーン楽派演奏は表現主義がロマン主義を内包しつつそれを論理で分節したものであったことを明らかにしたが、この演奏は、そんな同時代的問題意識からも解放されて客観的な世界をつくる。

だが劇性も豊か。数ある録音の中でも、最も熱さを感じさせるインバルの「グレの歌」だ。

インバルは、この作品のあるべき姿を赤裸々に描き出す。巨大な容量と繊細なディティールを同時に満たしてしまうような貪欲な演奏を実現させている。

「山鳩の歌」の前の間奏曲や、第3部の「荒々しき狩り」の白熱的燃焼などでは、オーケストラ全員がひとつのうねりに向かって突き進み、昇華していくさまが手にとるように熱く伝わってくる。

独唱陣には多少の難点はあるものの、合唱の絢爛とした充実には、それを吹き飛ばしてしまうだけの凄さがある。

マーラーとブルックナー演奏で一時代を築き上げたインバル&フランクフルト放送交響楽団の最後のコンサートがまさに同作品だったが、本盤は彼らの集大成的な録音としても凄味がある。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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