2008年07月07日
カラヤンのストラヴィンスキー
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カラヤンは「春の祭典」を2度録音しており、これは2度目のもの。精緻を極めた快演で、カラヤン一流の卓抜な構成力と豊かな表現力が光る。
第1部の「春のきざしと乙女たちの踊り」や第2部の「祖先の呼び出し」など、演出のうまさはさすがカラヤンならでは。
特に終曲「いけにえの踊り」の野性的でダイナミックな描き方は圧巻だ。
「ミューズを率いるアポロ」も高雅な詩情にあふれた秀演。
「詩篇交響曲」はすっきりと磨かれた表現。カラヤンの内部で練りぬかれた作品像が、音となって表出されたという印象を受ける。
交響曲ハ調は楽譜のあらゆる効果を読み尽くした名演。この曲の陥りがちなドライな質感がなく、楽器の色彩を生かした流動感が作品の交響性を生き生きと表している。
「弦楽のための協奏曲」も、カラヤンの手にかかり、快い美感におおわれた音楽に仕上がっている。
これらの性格を異にする作品の特色を的確につかみ、持ち味を十全に引き出しているあたり、カラヤンの面目躍如たるものがある。
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