2008年07月10日

ギレリスのグリーグ:抒情小曲集


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全10集からギレリスが20曲を選んだもので、ギレリスは暗い情熱を表出しながら、北欧的なファンタジーを濃厚に引き出していて聴かせてくれる。

明晰ながらも暖かく深い音でもって各曲の曲想を描き分けており、その多様な表情のうちにリリカルな詩情が自ずと立ちのぼってくる。

「ノルウェーの踊り」や「家路」などのようなリズミカルな作品では、ギレリスは惚れ惚れとするような鮮やかなリズム感を示す一方、「アリエッタ」や「郷愁」などテンポの遅い曲では間然とするところのない歌を聴かせる。

しかも、少しも構えたところを感じさせない。グリーグの表現した一つ一つの小宇宙に対してギレリスが深い共感と愛情でもって接しているのが伝わってくる。

こうした小曲においては、ギレリスの完成度の高い音楽をたっぷりと楽しむことができる。

これを超えるような演奏はなかなか出てこないのではないだろうか。

ギレリスというとわが国では鋼鉄のピアニストという面ばかりが強調されてきたきらいがある。

確かに彼は強固な技巧と力強いパワーを持っていた。

しかしその一方で、彼が豊かな叙情的感性の持ち主だったことを忘れてはなるまい。

このグリーグの「抒情小曲集」は、ギレリスのそうした叙情的側面を如実に示す素晴らしい1枚だ。

グリーグの小品のロマン的な深みを改めて認識させられるような演奏である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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