2008年07月18日
ホロヴィッツ・モスクワ・ライヴ1986
この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。
ヴラディミール・ホロヴィッツはピアノ演奏芸術の最後のロマンティストと謳われる不世出の大ピアニスト。
卓越したテクニックと華麗な表現で魅了し、晩年は自在に揺れ動く情感を美彩な音に託して滋味あふれる演奏を聴かせた。
このアルバムは、61年ぶりに祖国に里帰りして熱狂的な歓迎を受けた82歳の天才ピアニストがモスクワ音楽院大ホールで開いた生涯最も記念すべき演奏会の記録。
歓呼と涙、愛と賞賛にみちた心あたたまる拍手につつまれた感動のライヴである。
スカルラッティ他、いずれも好んで演奏したきた曲ばかり。息を呑むほど美しい響きで紡ぎだされた深い詩情とファンタジーは、音楽の精霊がうたうロマンそのものを思わせる。
出だしから響きの美しさと輝かしさで耳を奪う。音楽の流れも自然で余情が漂い、スカルラッティの詩とホロヴィッツの歌心が感じられる魅力たっぷり。
得意中の得意であるスクリャービン、ショパン、リストは余裕しゃくしゃくたる演奏ぶりで、ファンタジーに富み、ポエジーも豊か。
多くの演奏家が言うコンサートの魅力、聴衆との交流を実感させてくれる、巨匠ならではのライヴだ。
ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング
フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室。