2008年07月19日
グールドのバッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)
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グールドの墓碑には、この「ゴールドベルク変奏曲」のアリアの冒頭の3小節が刻まれているという。このバッハの名作は、それほどにグールドを象徴する音楽なのである。
彼は1955年にこの曲で衝撃的なデビューを飾り、50歳で没した1982年にも同じ曲の再録音盤を発表した。映像にもこの曲の録音を残している(81年)。
バッハがこの曲を通じて音楽のあらゆる次元を変奏として表したように、グールドの音楽表現の源泉はここに集約されているようにさえ聴こえる。
それが最初は衝撃だった極端とも思えるテンポ設定も、装飾音の風変わりな扱いも、アーティキュレーションも決して奇を衒ったり、変化のための変化としてなされたものではなく、「現代のピアノ」という本来はバッハの鍵盤楽器とは相容れない楽器を通じて、斬新で普遍的な聴くに足る演奏を模索した結果の美しい結晶だったことに気付く。
グールドは異例の幅広いレパートリーを通じて、現代ピアノにふさわしい解釈を探ってきたが、バッハにおけるこれは彼の結論だといえる。
バッハの抽象美を最大限に発揮しつつ、ここにはグールドがバッハに寄せる感嘆の念が実に切実に刻まれているのが共感を呼ぶのだ。
改めてこのデビュー盤を聴くと、最後の録音となった、あまりにも対照的なゴールドベルクの演奏も、ひとつの変奏のように思えてくる。
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1. 映画音楽はいかが? [ クラシック音楽 初心者の方から分かり易く!! ] 2008年07月19日 11:11
今回、ご紹介するのはクラシックかなぁ?でも聞いて損は無いCDなので、是非聞いて頂きたいと思って、投稿をしています。私もたくさん音楽を聞いてきましたけど、アメリカの音楽のパワーは凄い!!
ジャズ、ブルース等、たくさんのジャンルの音楽を生み出すその原...
コメント一覧
1. Posted by
えんたつ
2008年07月19日 17:53
トラバありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
これからもよろしくお願いします。
2. Posted by アラウ
2008年07月19日 19:45
グールドのゴールドベルクを初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。何度も夢遊病の様に聞いたことを思い出します。私は55年盤を最初に聞きましたので、当然81年盤も心洗われる美しさを湛えているのですが、やはり55年盤の純粋な魅力に贖えないでいます。和田さんは、どちらの盤を最初に聞かれましたか?
3. Posted by
和田
2008年07月19日 21:28
えんたつさん、こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。
4. Posted by
和田
2008年07月19日 21:33
アラウくーん、私は81年盤の方を先に聴いてしまったのだよ。映像も同時にね。主題を柔らかく弾き出す呼吸の深さ、その後の唖然たる緩急自在さ等、55年盤より魅力がつきないと感じられます。
5. Posted by
大津屋三左衛門
2008年09月25日 00:32
「改めてこのデビュー盤を聴くと、最後の録音となった、あまりにも対照的なゴールドベルクの演奏も、ひとつの変奏のように思えてくる」というのは、すごく腹に落ちる解釈ですね。
ところで・・・リヒテルのゴルトベルクが聴きたかった、と真剣に思います。あれだけ「平均律」にこだわった演奏家が、なぜゴルトベルクは一度も公的に演奏しなかったのでしょう。
ところで・・・リヒテルのゴルトベルクが聴きたかった、と真剣に思います。あれだけ「平均律」にこだわった演奏家が、なぜゴルトベルクは一度も公的に演奏しなかったのでしょう。
6. Posted by
和田
2008年09月25日 13:30
コメントありがとうございます。
おっしゃる思いはよくわかります。リヒテルはベートーヴェンの「ディアベッリ変奏曲」を録音しているにもかかわらず、何故「ゴルトベルク変奏曲」を演奏しなかったのか?私も腑に落ちません。
同じく腑に落ちないのは、フルトヴェングラーがブラームスの「悲劇的序曲」を演奏しなかったこと。彼の芸風にぴったりの曲だと思うのですが。
まったく不可思議なことが多いですね。
おっしゃる思いはよくわかります。リヒテルはベートーヴェンの「ディアベッリ変奏曲」を録音しているにもかかわらず、何故「ゴルトベルク変奏曲」を演奏しなかったのか?私も腑に落ちません。
同じく腑に落ちないのは、フルトヴェングラーがブラームスの「悲劇的序曲」を演奏しなかったこと。彼の芸風にぴったりの曲だと思うのですが。
まったく不可思議なことが多いですね。
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