2008年07月26日
ミュンシュ/パリ管のラヴェル
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ミュンシュは1949~63年までボストン交響楽団の常任指揮者として活躍。1967年にパリ管弦楽団の初代音楽監督に迎えられたが、翌年演奏旅行中に急逝。彼の特にフランス音楽に示す洗練された芸術は、今も共感を呼んでいる。
ミュンシュ最晩年の貴重な遺産であるこの盤は、ラヴェルの粋をつくした管弦楽曲の数々を集めたもの。
パリ管弦楽団の魅力をあますところなく伝えており、純度の高い輝きと色彩美に満ちている。
ラヴェルの音楽に精魂こめて取り組んでいた老ミュンシュの真摯な姿勢に心打たれる名演揃いである。
特に「ダフニスとクロエ」は、曲の細部にいたるまで充分に磨き抜かれた音の綾織りの美しさに魅了される。
「夜明け」は、いくぶん速めのテンポで潮のように音楽を盛り上げ、「全員の踊り」は、剛直な表現で圧倒する。
「ボレロ」もテンポ設定が実にうまく、ソリストたちの技術も優秀で、華麗な音の絵巻を繰り広げている。
「スペイン狂詩曲」も緻密なニュアンスに溢れ、情感豊かに描かれている。
「亡き王女のためのパヴァーヌ」も高雅な詩情に満たされた名演だ。
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