2021年11月30日

まさに文化遺産!初期ルネサンスの巨匠で15世紀最大の作曲家デュファイの多声世俗音楽の全てを網羅したロンドン中世アンサンブルによる画期的全集


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初期ルネサンスの巨匠で15世紀最大の作曲家ギヨーム・デュファイ(1397頃-1474)の世俗音楽の全てを網羅した画期的全集。

かつてタワーレコードから全94曲の全集として発売されていた名盤だが、よほどの古楽愛好家でなければ、それだけの曲数を聴く機会がないと思われるだけに喜ばしい。

この作曲家はルネサンス時代のミサ曲の形を確立した巨匠として重要だが、同時に、フランス語を歌詞とする多声世俗歌曲の大家としても知られている。

そのフランス語の歌曲だけでなく、イタリア語やラテン語による多声世俗歌曲も含めて、デュファイの多声世俗歌曲のすべてを収録したロンドン中世アンサンブル盤(1980年録音)は今思えば録音史上でも画期的な意義をもつものといえよう。

中世の秋を印象づける最大の音楽が、ロンドン中世アンサンブルの卓越した演奏で耳にすることができるからだ。

しかもその演奏は、基本的に現代附のデュファイ全集で示された形を踏襲し、歌と楽器の組み合わせのひとつの基本を示してもいる。

全音楽史を通してデュファイは、モンテヴェルディ、バッハたちと並ぶ、類いまれな巨人的存在である。

その作品は当時のすべてのジャンルに及び、ミサ曲、モテトゥス、世俗シャンソンなど、それぞれが規模も大きく訴えも深い。

ここにあげたロンドン中世アンサンブルによる全集は、既存するデュファイの世俗音楽作品の全てが収録されている。

演奏も出色もので、バリトンのヒリアー、ジョージらの名歌手が、初期ルネサンスの恋の歌を切々と歌いあげている。

見事に芸術的に練磨され、中庸を得た演奏である。

ある種の遊びの要素を秘めて、古風に洗練された宮廷的な愛の歌が延々と続くが、少しも飽きを感じさせない。

適度なヴァラエティがあり、卓越した演奏によって各曲が現代に甦り、“中世の秋”の作曲家デュファイの抒情感を聴き手に伝えてくれる。

ホイジンガーの『中世の秋』の世界がそのまま音になって再現されたと思われる、名曲の名演奏である。

ここからは、当時の宮廷の人々が愛好した雅びな愛の姿などを、自然と感じとることができる。

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classicalmusic at 04:04コメント(0)芸術に寄す  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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