2008年08月03日

ライナー&シカゴ響のバルトーク


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私は、フリッツ・ライナーこそはこれまでの最高のバルトーク指揮者であったと考えている。

そしておそらくライナーが理想とするオーケストラは、トスカニーニ/NBC交響楽団ではなかったかと推測するが、それに最も切迫する水準に達していたのは、ライナー/シカゴ交響楽団であった。

バルトークの2大名曲を収めたこのアルバムは、その名作の最も本来的でオーソドックスな名演であるばかりでなく、ライナー/シカゴ響の奇跡的な至芸をこれ以上なく痛感させてくれる名演でもあるのだ。

この演奏では、単にアンサンブルがパーフェクトなだけでなく、テンポとデュナーミクの設定や音色配合のバランスもがパーフェクトであり、さらにそのアーティキュレーションの精確さもが非の打ちどころのないものになっている。

精巧なバトン・テクニックと鋭敏な耳を兼備したライナーは、それを駆使して希代のヴィルトゥオーゾ・オーケストラといえるシカゴ響からそのあらん限りの力を引き出し、この2曲のほとんど理想に近い再現を可能たらしめているのである。

「オーケストラのための協奏曲」では、厳しくコントロールされた表現のなかで繰り広げられるブリリアントな管楽器の名人芸などが素晴らしく、「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」では、その完璧で研ぎ澄まされた表現から滲み出る恐ろしいまでの緊迫感の持続が聴き手を圧倒する。

この2曲の再現の規範となり得る演奏であり、今後も不滅の価値を失うことはないだろう。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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