2008年08月09日

シゲティとバルトークの夢の共演


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ワシントンにおけるシゲティとバルトークのコンサートのライヴであるこの録音は、情けないほどに音質が悪く、最も肝心なバルトークのピアノの音色がかなり不鮮明で、ゴボゴボと割れがちであり、何とも耐え難いものとなっている。

しかしこの録音は、そうした劣悪な条件にもかかわらず、それが残されたことに深く感謝したい桁はずれの内容を示している。

ここで第1に指摘されることは、極限まで磨きあげられたシャープでしなやかなバルトークのピアニズムが、奇跡的な純度の高さを誇る音楽表現を可能たらしめている事実である。

そしてこれに触発されたシゲティも、情熱をみなぎらせ緊迫した名演を展開しているのである。

「クロイツェル」は音楽の流れがあまりよくなく、決して好演とはいえないが、バルトークの2曲はさすがに面白く、シゲティのヴァイオリンも冴えている。

この演奏を聴くと、表現の精神が現代の演奏よりも幅広く、表情も多様だ。

ドビュッシーのソナタも、シゲティの鋭く研ぎ澄まされた表現が興味深い。すこぶる硬質なドビュッシーだが、作曲者がこの楽器に託したイメージの芯のところを確かに捉えているようだ。

バルトークのヴァイオリンとソナタのためのラプソディ第1番はシゲティに捧げられている。両者はハンガリー以来の親友だった。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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