2008年08月26日
ビーチャムのビゼー:交響曲ハ長調、「アルルの女」
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交響曲ハ長調は1959年のステレオ録音だが、すでに歴史的名盤といってよいだろう。
1930年代に発見されたこのビゼーの若書きを今日のようにポピュラーにしたのはビーチャムだそうだが、それを裏付けるようにこの演奏も大変に素晴らしい。
ビゼーの没後80年目に初演されたビゼーの若書きである交響曲ハ長調は実に愛すべき作品でビーチャムは春を想わせるような、この曲の性格を美しく引き出している。
1879年生まれのこのイギリスの巨匠の最晩年の演奏だが、いま聴いても不思議なほど若々しい香気があり、エレガントで洒落た表現も大変に味わい深い。
オケがフランス国立管であることも、この演奏の色彩を美しく新鮮なものにしている。
手兵ロイヤル・フィルとの「アルルの女」も、ビゼーの音楽を愛したこの大人ならではの巧まざるウィットとエスプリに富み、聴いていてほのぼのと頬が緩んでくる。
「アルルの女」ではビーチャムが育てたロイヤル・フィルの木管および金管(特にホルン)のソロがまろやかで筆舌につくしがたい魅力を放っている。
アンサンブルのまとまりもORTFをしのいでいるのも面白い。
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