2008年08月28日

メンゲルベルクの芸術


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メンゲルベルクの芸術を知るのにもってこいのディスク集である。

19世紀ドイツ・ロマン派音楽を最もよく体現したのが、メンゲルベルクの解釈・演奏であると断言しても過言ではあるまい。

スコアが要求するものから逸脱こそしないが、許容範囲内で、彼は自由に旋律を唱い、リズムやテンポを自在にコントロールし、いやが上にも曲想を盛り上げた。

スケールは大きく、正しく雄大な気宇を持った意気揚々たる演奏は、聴いていて心地良い。

精神的骨格ががっしりし、神経は太く、迫力豊かで、豪放磊落、大人の風格十分である。

半面、感情を沈潜させ、あるいは細やかな情緒で豊かに歌い上げ、繊細な神経を張り廻らせ、抒情をないまぜる箇処は、まるで別人の様であり、この硬軟両面の使い分けは見事である。

メンゲルベルクはクナッパーツブッシュやフルトヴェングラーの様な魔術師でもなければ、催眠術師でもない。またワルターの様な倫理的瞑想家でもない。

彼は目を爛々と輝かせ、威風堂々、辺りを睥睨しながら、肩で風を切りつつ、壮大な男のロマンを唱い上げながら、また道端の名も知れぬ、密やかに咲く小さな花を愛でつつ、大股で颯爽と闊歩する男らしいロマンティストなのである。

欲をいえば、愛弟子ワルター以上にマーラーの高い評価を得たメンゲルベルクのマーラー演奏の録音をもっと残してほしかった。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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