2008年09月04日

ニコレ/リヒターのバッハ:フルート・ソナタ集


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フルートはバッハのお気に入りの楽器の一つであった。それは「管弦楽組曲第2番」や「ブランデンブルグ協奏曲第4番」といった作品のなかでフルート(後者はブロックフレーテ)を大変活躍させていることからもよくわかる。

BWV1031は、残念ながら、バッハの作品ではないという疑いが濃い作品だが、この第2楽章「シチリアーノ」の旋律は実に優雅で哀愁を帯びており、ピアノ独奏用にも編曲され、多くの人に愛され、親しまれている。

演奏はニコレの得意としているレパートリーだけあって、さすがに聴きごたえがあり、清澄、透明、精彩にあふれている。

円熟・達意の境地にある2人、ニコレとリヒターがコンビを組んだこの演奏は、華美に流れるのを抑え、ひたすらバッハの音楽の真髄を探り、それに迫ろうとする気迫、そして生み出された堅実にして気品のある世界があり、聴き手はその意志と成果に動かされる。

様式にはいささかの歪みもなく、テンポもこれ以外は考えられないほど妥当である。

どの曲も、速い楽章の生き生きとしたムジツィーレンの喜悦にあふれる輝き、緩やかな楽章の歌の表情のこまやかな陰影の流動感の見事さなど音楽的には寸分の隙もない。

ことに、一点一画もおろそかにしない、端正なアプローチの仕方は、いつもながら見事だ。

曲ごとの楽想をうまくとらえたリヒターのハープシコードも、均整のとれた表現ですばらしい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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