2008年09月05日

アンセルメ最期の録音〜ストラヴィンスキー:火の鳥


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アンセルメ死の3か月前、燃え尽きんとするローソクの最後の輝きを見るような名演である。

この作品の幻想的な色彩性を、アンセルメはいかんなく演奏に出している。

精密な表現と比類のない造形力をもったこの演奏は、長年にわたってこの曲を手がけてきた彼の自信と執念を感じさせる。

このバレエは、ときに舞踏的というよりは記述的になる交響詩的要素をもっているが、その性格描写と魔術的世界の色彩性とがこんなにもぴったりと表された演奏は初めてである。

特に各場面の描き方のうまさ、リズムの迫力ある扱い方、そして「子守歌」から最後にかけての盛り上げ方のうまさは、まさに絶妙。

劇的効果を強く出した演奏で、「火の鳥」の最大の演奏といっても過言ではない。

オーケストラはスイス・ロマンド管弦楽団(OSR)ではなく、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団との録音だが、これはアンセルメがOSRよりすぐれたオーケストラを望んで実現したもので、彼がいかに自分の求める音を見事に引き出しているかがわかるという意味でも非常に興味深いものである。

巨匠アンセルメの貴重な遺産。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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