2008年09月19日

バーンスタインのリスト:ファウスト交響曲


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バーンスタインのドイツ・グラモフォンへの正式なレコーディングの第1作であった。

バーンスタインがボストン響を指揮しているのは珍しいが、演奏・録音ともにやや乾いた鮮明さが感じられ、それがひとつひとつの楽想の性格を明瞭に印象づける。

ファウスト、グレートヒェン、メフィストフェレスの3楽章のそれぞれの個性的特徴を見事に描き出して、この大曲を非常に聴きやすいものにしている。

細部まで克明に分析して、まるで曲をコンピューターを通して説明しているように演奏する。

しかも力強い構成力を発揮して、熱情と抒情の対照を実に美しく表した。

メリハリの強い個性的な解釈ではあるが、第2楽章を始めとして、リストの音楽にはさらにロマン的なうるおいが欲しい。

きわめて精力的で豊かな感興をもちながら、いま一歩、表面的なところで止まっていると感じられるのだ。

とはいえ、今までなかなか正当な評価を受けることがなかったこの名曲の優れた内容を再認識させる演奏だ。

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classicalmusic at 00:00コメント(2)トラックバック(0)バーンスタイン | リスト 

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コメント一覧

1. Posted by レニー狂   2008年10月27日 08:27
バーンスタインはニューヨークフィルとも60年にファウスト交響曲を録音しています。60年といえば、バーンスタインがニューヨークフィルと残したスタジオ録音では比較的初期にあたり、これだけでも演奏機会に恵まれないこの曲に対するバーンスタインの思い入れがわかりますが、DGへの初めての正式録音でこの曲を再録するあたり、やはり相当な思い入れがあると言えると思います。一方でその思い入れの割りには、バーンスタインの持ち合わせている音楽性とこの曲の持つロマンティシズムは、バーンスタインがマーラーやシューマン、ブラームスを振る時程には一致していないような気もします。「いま一歩、表面的」と評されてしまうのも、そうした事に起因するのかも知れません。
個人的な意見としては、バーンスタインはリストと同じく「ファウスト」という作品に魅せられた人間なのではないかと思います。リストの他の作品には特別な思い入れはなさそうですし、ボーイトの「メフィストーフェレ」から天上のプロローグを録音しているのも、同じ理由かと思います。
ファウスト交響曲の演奏に関して言えば旧盤は演奏に勢いはありますが、色彩感や表現の幅はボストンの方が優れており、一時間以上の大曲を聴くには、ご紹介のあったボストン盤が良いかと思います。
2. Posted by 和田   2008年10月27日 15:53
リストより「ファウスト」という作品に思い入れがあったというのは肯けますね。カラヤンとは違って確かにリストの管弦楽作品は録音してませんしね。ボーイトの「メフィストフェーレ」も持ってます。特典でした。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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