2008年09月30日

エラートのフォーレ:室内楽全集


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1969年から70年にかけて録音されたエラートのフォーレ/室内楽曲全集。特にピアノ四重奏曲とヴァイオリン・ソナタが絶品だ。

ピアノ四重奏曲第1番では、淡い光彩に彩られた繊細微妙な世界が典雅に浮かび上がり、その美しさにはため息が漏れるほど。

第2楽章の軽妙洒脱さ、第3楽章の憂愁感を湛えた柔らかで磨きぬかれた響きは、今やなかなか真似の出来る演奏家はいないだろう。

第2期の様式を画するピアノ四重奏曲第2番でも、堂々とした風格や激しい情熱の表現と柔らかい叙情との対比が絶妙で、非の打ちどころがない。

演奏者全員が深い愛と共感を以てフォーレの音楽に奉仕しており、随所に漂う馥郁たる香はまさに稀有のものである。

ペダンティックで高雅な表現を聴かせるガロワ=モンブランは、少し線は細いがフランスのヴァイオリニストのなかでも最もハイ・グレードな音楽性の持ち主といってよいだろう。

そしてユボーは、現代フランスの最高のアンサンブル・ピアニストと目された人材だったが、この2人の共演は作品の様式感の把握の適切さや練りあげられたアンサンブルのキメこまやかさにおいて、これ以上は望めないとさえも想える渋く老練なフォーレの名作の再現を実現させている。

本場フランスのオーソリティの強味を如実に感じさせる味わい深い名演であり、そこではこの2曲のヴァイオリン・ソナタの演奏の規範となり得るレアリザシオンが強固に打ち出されているのである。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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