2008年10月01日

クレンペラーのブルックナー:交響曲第5番(ウィーン・フィル)&6番(コンセルトヘボウ)


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クレンペラーの巨人的なスケールの大きさがもっともよく感じとれるのは、ブルックナーではなかろうか。

ブルックナーの一面である素朴な牧歌性はそこには見当たらないにしても、重量感のみなぎる音の大伽藍は、非常な迫力をもっている。

ウィーン・フィルとの第5番は音質も非常によく、クレンペラーのベストCDのひとつに数えてよいものだ。

演奏は朗々として豊かでよく歌っているが、どこか渋いところがある。抑制が全体を覆った、極めて格調の高い演奏だ。

クレンペラーは音が深く雄大な構想を打ち出している。第1楽章冒頭の動機とコラールからゴシック的である。響きが深く、敬虔な気分に満ちている。

また第2楽章の孤独と浄化の慰めを深い響きでしみじみと歌ってゆく。

ゆったりとしたテンポと深いフレージング、楽器のバランスが見事な第3楽章では、少しも力まないのに内部からブルックナーならではの狂躁感が湧き上がってくる。

内声部が厚く明瞭に響く終楽章は実にロマンティックな感動があふれ出た演奏で、まことに素晴らしさの極みだ。

オケの音色も実にみずみずしく、ときには絶美とさえいえよう。

コンセルトヘボウとの第6番は、第1楽章における幅広い男性的主題がいささかも闘争的でなく、ある場合には朗らかすぎるくらい明るく平和に歌われている美しさ。

そして力強く重厚なテンポで雰囲気豊かに盛り上げた終楽章。

クレンペラーの情緒性の音楽を、余すところなく表わしつくされた演奏である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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