2008年10月06日

バーンスタイン&ウィーン・フィルのマーラー:大地の歌


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1966年に当時まだニューヨークを本拠に活躍していたバーンスタインがウィーン・フィルを指揮したディスク。

ウィーン・フィルのマーラーの演奏の伝統が途切れそうになったとき、アメリカで精力的にマーラーを取り上げ、再評価に大きな働きをしたバーンスタインがウィーンに乗り込んで、この曲を取り上げた。

ダイナミックな振幅の大きな演奏だが、決して大味に陥ることがなく、全曲には作曲者に対する共感が満ちあふれている。

マーラーの色彩的なスコアが実にみずみずしく表現されている。

オーケストラの響き、木管のソロ、どれをとってもこの曲の雰囲気にふさわしい。

本来のテノールとアルトにかえて、独唱者にテノールとバリトンを起用しているところもこの盤の大きな特徴。

キング、フィッシャー=ディースカウの歌唱も陰影に富み、特に後者は言葉のひとつひとつに深い意味を持たせている。

フィッシャー=ディースカウの名唱によって、マーラーの音楽がより沈んだ深々とした趣のあるものに変化している。

アルトで歌われることの多い「告別」もここでは絶品である。

バーンスタインの解釈も6つの楽章全ての有機的なつながりを明らかにしている。

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classicalmusic at 20:13コメント(2)トラックバック(0)マーラー | バーンスタイン 

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コメント一覧

1. Posted by レニー狂   2008年12月19日 08:41
世紀末ウィーンを代表する絵画に、クリムトの「接吻」があります。抱き合う男女、特に女性の恍惚の表情が印象的なこの作品は、金を主体とした鮮やかな色彩でありながら、退廃的な印象を与えます。異論はあると思いますが、個人的には「大地の歌」はこの「接吻」のような曲ではないかと思っています。9、10番がやや生より死の方に重心が偏っているのに比べると、よりこの世界の美しさや命への光が強く、その影として死が描かれている印象だからです。そうした意味ではこのバーンスタインの演奏は、表面的には色彩豊かで美しく、背後に退廃が潜んでいるという点で最も「接吻」らしい、言わば世紀末ウィーンの薫りのする演奏だと個人的には思います。
2. Posted by 和田   2008年12月19日 11:53
私のコメントの至らない点を見事に補っていただきました。まだ40歳代であったバーンスタインの、マーラーへの熱き想いがストレートに伝わってくる演奏内容ですね。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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