2008年10月09日

リパッティのショパン:ワルツ集


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ショパンのワルツは、几帳面に弾いてもあまり魅力がなく、自由にテンポを動かしながら弾いたほうがよいのだが、下手をすると品のない媚びのある演奏になってしまう。

リパッティ盤は、そのセンスの的確さで群を抜いている。

実によく動く指で、この軽やかに自在に弾かれるショパンを聴くと、ほとんどの他の演奏は鈍い光しか放たなくなる。

どの曲をとっても清冽な詩情にあふれ、ガラス細工のような今にも壊れそうな危なげな美しさが聴くものの心を捉える。

表情の多彩さ、独特のメランコリーなど、こんなにイメージの豊かな曲だったのかと驚嘆する名演。

この演奏のすばらしさは、どうだろう。

既に至るところで、多くの人たちにおって取り上げられてきている名盤なのだが、それでもまだこの真価がすべて語り尽くされているわけではない。

この演奏はもっとすごさを秘めている。

私自身、リパッティ盤でショパンのワルツの何たるかを知り、今もって多くのことを教えられ続けている。

リパッティがショパンのワルツで感得しえている華やかさの裏側にある本質的な悲哀、一瞬の儚げな仕種にこめられた強靭な真実などを始めとする数々の要素は、音楽が示しうる最高のものであると、強く確信している。

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classicalmusic at 19:10コメント(4)トラックバック(0)リパッティ | ショパン 

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コメント一覧

1. Posted by 通行人   2011年09月23日 13:19
この盤は、西条貞夫「名曲この一枚」、五味康祐氏が絶賛しております。
素人の私でも他のピアニストと格が違います。
モーツアルトのコンチェルト21番の2楽章も絶品です。
リパッティが後10年生きていたら、リヒテルなど問題外です。
ホロビッツも良いが、LP時代には年が取りすぎた。
2. Posted by 和田   2011年09月23日 15:06
古今東西名ピアニスト多くいますが、仰るようにリパッティは別格のピアニストでした。
ただ残念ながら、ステレオ録音が始まる前の1950年に夭折したので、録音が古く、中には観賞に耐えないものもありますが、それでも天成のピアニストの輝きが、残された数少ない録音から聴き取ることは可能です。
3. Posted by sucala   2011年11月08日 16:25
本当にリパッテイはすばらしいピアニストでしたね。私もこのショパン好きです。
4. Posted by 和田   2011年11月08日 17:54
sucalaさんと同感です。
二度とこういうタイプのピアニストは現れないと思います。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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