2008年10月11日

ブレンデル&アバドのブラームス:ピアノ協奏曲第1番


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名曲だけに、さすがに多くのピアニストが録音しているが、この演奏は、独奏、指揮、オーケストラ、録音と、4拍子揃った名盤だ。

なかでも特筆すべきはブレンデルのピアノで、輝かしい音色で、しかも骨太の表現を行いながらも、音楽をよく流している。

「二短調」協奏曲はブラームスの初期の作品に属するが、完成するまでの複雑な経過を反映してさまざまな要素が統合されている。

それだけに、細部を掌握しながら明確な全体像を生み出すのはピアニストにとって至難な業だが、ブレンデルは見事に成就している。

彼は作品を徹底的に追求して構成を明確に浮かびあがらせると同時に、豊かな情感でそれに肉付けしている。

従ってブラームスの意図は完全に反映されており、一点の曖昧さもない。

ブレンデルは少しの気負いもなく、落ち着いた情感をたたえて演奏しているが、タッチの響かせ方やバランス感覚がすぐれ、この曲に豊かな情感と生命力を与えている。

知的なアプローチの中で情熱的なブラームス像が切り開かれており、バランスのとれた音楽性に魅せられる。

ブレンデルが巨匠の域に達したことを示している。

アバドとベルリン・フィルの演奏も力強く明快で、「ピアノ・ソロ付きの交響曲」とまで言われた作品の特徴を鮮やかに表現している。

隙のないアバドの指揮も魅力的で、優美な旋律をのびのびと歌わせている。

しかも曲が進むにつれて深い情感が浮かび上がってくるが、それが決して重苦しくなることがない。

彼も巨匠の域に達したことが実感される。

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classicalmusic at 03:18コメント(2)トラックバック(0)ブレンデル | アバド 

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コメント一覧

1. Posted by sucala   2011年11月03日 09:00
ムラヴィンスキーの稿ではトラックバックしていただきありがとうございました。
トラックバックさせていただきました。
こちらの記事には遠く及びませんが、その分音を聴いていただくことで演奏の素晴らしさを感じていただければと思ってやっております。
これからも、宜しくお願いします。
2. Posted by 和田   2011年11月03日 11:49
sucalaさんは謙虚なんですね。コメントありがとうございます。

私は貴殿のブログを参考にしています。

こちらこそ今後とも宜しくお願いします。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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