2008年10月13日
ムジカ・アンティクヮ・ケルンのバッハ:フーガの技法
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バッハ「フーガの技法」は作曲者による楽器指定がないため、さまざまな編成での演奏が試みられており、それぞれに独自の味わいがある。
この曲をさまざまな演奏形態で聴くたびに、バッハは本当にこれを演奏するための作品として書いたのだろうか、という感じさえ受ける。
おそらくバッハ自身、楽器の指定をしなかったということが250年以上を経過した21世紀において、大きな話題となることなど考えてもみなかったことだろう。
いまわれわれが聴く演奏は、それぞれの演奏者(あるいは編曲者)による半ば創作といってもいいのかもしれない。
従ってここでは演奏をとやかく言う前に、どういう楽器で演奏するかといった問題が生じてくる。
ムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏はオリジナル楽器による室内楽版で、2つのチェンバロとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという編成がとられている。
モノトーンな鍵盤楽器のみの演奏と、ともするとロマンティックに傾きがちなオーケストラ版の中間をいくもので、長大な全曲をこれらの楽器による多彩な組み合わせで楽しませてくれる。
曲順は1983年発表のG.バトラーによる論文を参照しており、未完のフーガは演奏していない。
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