2008年10月20日
ホロヴィッツ/プレイズ・リスト
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ホロヴィッツがRCAに録音したリストを集めたもので、ホロヴィッツの弾くリストの凄まじさを目のあたりにできるアルバムである。
ホロヴィッツが最も面目躍如としていた「メフィスト・ワルツ」は、人間を嘲笑するかのようなこの作品にホロヴィッツぶしを交えつつ、躍動的に、華麗に演奏していて、凄まじいの一語につきる。
またソナタでも、緩急自在の呼吸が鮮やかで、実に豊かな表情を見せ、ホロヴィッツの巨匠ぶりを伝えている。
「あらゆる概念を超えて、美しく、好ましく、深刻で気高い」とワーグナーが評したとおりを、見事に再現した演奏である。
1977年、ホロヴィッツ73歳の時のライヴ録音だが、その超絶的なテクニックは相変わらず凄い。
しかも、スケールが大きく、すこぶる音楽性の高い表現となっているあたりは、この人ならではのものだ。
リストがこの曲に盛り込んだ詩的情緒を、きりりとした緊張感をもって弾きあげている。
ボレットのヴィルトゥオジティが19世紀型なら、ホロヴィッツは20世紀型のヴィルトゥオーゾだ。
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