2008年10月26日

ホロヴィッツのシューマン:幻想曲ハ長調


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この曲の場合、第1楽章は素晴らしいのだけど、続く2つの楽章が今一つ第1楽章の鮮烈なインパクトゆえに多くのピアニストはここで燃焼しつくしてしまうのだろうか。

その上壮大な作りが要求される第2楽章と静謐感と詩情の漂う第3楽章が続くという構成は確かに厄介なのかもしれない。

それでいて計算が先にたつと分別臭くなるし、そうなると詩情もなにもなくなって全体の鮮度が落ちて作品そのものが死んでしまう。

以上の問題を解消してなおのこと感銘を与えるものは…。

ホロヴィッツが12年間という沈黙を経てカーネギー・ホールでカムバックを遂げた、かの記念すべきライヴ。

スタジオ録音では味わえない迫真の演奏である。

冒頭から第3楽章の最後の闇に消えゆくアルペジオに至る全ての音が清流のように澄みきっている。

完璧な技巧に支えられた精緻な表現も素晴らしいが、その真剣勝負にも似た鋭い気迫には圧倒されてしまう。

ライヴでのミスもあるが、音楽のひらめきと、ファンタジーの飛翔、広がりに引き込まれる。

動きがあり、鋭敏でしなやか。そして細部まで響きを設計し、磨き上げた、ほとんど危ういような、特異の芸術だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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