2008年10月27日

ルービンシュタインのシューマン:謝肉祭,幻想小曲集


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ルービンシュタインは、「謝肉祭」をファンタジー豊かに歌い上げている。

軽やかに刻まれるリズムの上に繰り広げられてゆく多彩でロマンティックな幻想は、活気にあふれており実に楽しい。

全体に、この作品の特徴である標題的な音楽性を存分に生かしたもので、完璧な技巧を駆使しながら、各曲を巧みに描出している。

シューマンの音楽のもつファンタスティックな気分を、十全に表しているのが素敵だ。

まず12曲目の「ショパン」を聴いてほしい。さすがに"ショパン弾き"のルービンシュタインならではの、見事なノクターンだ。

「ショパン」のほかでは、「前口上」「オイゼビウス」「フィリスティンたちを討つダヴィッド同盟の行進曲」などがよい出来だ。

「幻想小曲集」には行動するシューマンが表れる。その対比の妙はさすがというほかはない。

その間の取り方のうまさと、強弱、起伏のつけ方のうまさは、絶妙といってよく、まさに宝石のような輝きをもった名演奏だ。

第7曲「夢のもつれ」の主部でみせた軽妙さ、華やかさは、根っからのテクニシャンのみに許されたものだ。

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