2008年11月09日

デュトワ&モントリオール響のプロコフィエフ:交響曲第1&5番


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下手にアプローチすると、いかにも力づくで、悪趣味な演奏となりやすいこれらの交響曲なのであるが、モントリオール響を指揮したデュトワ盤で聴くことのできる演奏は、もっと洗練された、上品な性格だ。

デュトワの演奏はパリ時代のプロコフィエフを想わせるようで、ソノリティが相対的に明るい美しさに包まれている。

この交響曲とバレエ「シンデレラ」との関係を強調したアプローチは新鮮である。

おどけた気分とプロコフィエフ独特の執拗さとを軽妙に扱った第5番のスケルツォ楽章など巧いものだ。

磨きあげられた明るい音色で、各表情がきりりと引き締まって、整然と描き上げられている。

プロコフィエフの音楽におけるモダニズムの側面を、少しの無理もなく開陳させたような演奏といえよう。

この演奏を聴くと、プロコフィエフの音楽から優雅と洗練を備えたラテン的感性が伝わってくる。

第1番などまさにその典型で、第1楽章のやや遅めのテンポをとったリズムの躍動感の中には、瑞々しい美感を発見させる。

あとの3つの楽章を含めて木管の色彩的魅力はたとえようもなく、音楽が豊麗にふくらみをもつ。

第5番も明るいソノリティをもって旋律をのびやかに歌わせた演奏だ。

第5番に対する、これまでの既成観念を見事にくつがえしてくれた快演というべきか。

デュトワとモントリオール響がいかに好ましい関係にあったかを、改めて気づかせてくれる好内容である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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