2008年11月13日

ブレンデルのシューマン:ピアノ協奏曲/幻想曲(新盤)


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ピアノ協奏曲では、巨匠の道を歩むブレンデルとザンデルリンクの2人の個性がよく結びつき、演奏に大きな風格を与えている。

ブレンデルは十分ロマン的でありながら、その表情は決して大げさに崩れることがない、制御の利いたブレンデルらしいアプローチが、シューマンの音楽の美しさをつぎつぎに明らかにしていく。

彫琢された音色で、繊細に表情をつけながら、この作品のうちにひそむ、一抹の不安感や悲哀の色を見事に引き出した演奏である。

きわめて裾野の広い音楽作りを通して、繊細さから強靭さ、柔和さから鋭い緊迫感までを巨大なスケールで打ち出してくる。

ザンデルリンクとのコンビネーションも素晴らしく、競演の醍醐味を堪能することができる。

ここでブレンデルが聴かせてくれるのは、青春のロマンティシズムではなく、いわば熟年のそれ。

しかし「幻想曲」など雄渾たるべきところは充分に雄渾であり、決して迫力不足になっていない。

ただ演奏全体の傾向や流れからみれば、このブレンデル盤は若い聴き手よりも熟年の聴き手に好まれ、理解されるのではあるまいか。

聴き手も演奏を選ぶが、演奏だって聴き手を選ぶのだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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