2008年11月15日

アバドのマーラー:「復活」/第4番


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「復活」はアバドの瑞々しい音楽性が、たぐいなく美しいものに感じられる立派な演奏である。

どの楽章も新鮮さがあり、恐ろしさと甘美さ、戦慄と優美な憧れといった両極端なものが生々しく並び立てられる。

その多様さは、アバドがそれぞれの局面において自己の感受性の扉を全開した結果だ。

このように彼が、透明・清潔な音楽的感受性の強さで芯を1本通すことができたのは、この作品への自分の姿勢に自信があるためだろう。

第4番はウィーン・フィルがステレオで初めて録音したもの。

ここではアバドがかなり強烈な自己主張をしており、ウィーン・フィルを聴くというよりはアバドの指揮に耳を傾ける演奏となった。

流麗なだけでなく充分に劇的で生命力の躍動にも富んでいる。

特に第1楽章は若々しく新鮮で、大変スマートなマーラーであり、また極めて分析的で、曲想の移り変わりに神経を使っている。

第2楽章はクラリネットにつけられたルバートの巧みさなど息もつかせぬ面白さである。

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