2008年11月24日
ピノックのバッハ:ブランデンブルグ協奏曲
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ピノック盤は、数あるオリジナル楽器の録音の中でも最も愉悦感に溢れた演奏で、バッハの教会音楽の厳しさとは異なる明るく温和な顔を見ることができる。
これまでに紹介した「ブランデンブルグ協奏曲」の中では最も華やかで明るい響き、親しみやすさがある。
強いて難を言えば、速いテンポの楽章でやや一本調子になっている傾向があることか。
特に第3番と第6番がすぐれた演奏。
第3番はリズムに強靭な弾力があり、動的なダイナミクスによって快適に運ばれ、2つの楽章を結ぶアダージョのヴァイオリン・ソロのカデンツァも美しい。
第6番は純音楽的な美しさを歪みなく伝えたいかにも快い名演である。
第1番ではオーボエの土くささが面白く、第4楽章のトリオが聴きものだ。
第2番と第5番は古雅な味わいに富んでいて美しい。
第2番のトランペットは慎ましいなかにも軽快なよさがあり、ソロ楽器同士のバランスも見事。
第5番はすっきりとした透明感に惹かれる。
特に瞑想的なペズノシウクのフルートと、ピノック自身の実力あるチェンバロが主役になって演奏をリードしている。
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