2008年11月24日
フルトヴェングラーのブラ2
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フルトヴェングラーのブラームスのなかでも傑出したものだ。
実に細かく神経の行き届いた細密画的な微妙な明暗の描き方と、全体としての巨大な壁画的構想がひとつの表現のなかに完全に両立させられ、その両者の交叉し、重なり合うところに分析しがたい精神の大きな波紋が描かれている。
響きのつくりぐあい、旋律の歌わせぐあいに、この作品の性格の志向性が窺える。
フルトヴェングラーの演奏するブラームスには、まるで自分自身の曲を演奏しているかのような自然さがあふれている。
それはブラームスの交響的発想がフルトヴェングラー自身のロマンティックな基盤と合一しているからに違いない。
楽想の一つ一つが必然的な共感をもって歌い出され、少しの違和感もない緩急法を得て、実在的感覚を具現している。
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