2008年11月27日
サヴァリッシュのワーグナー:タンホイザー
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「タンホイザー」には、初演された際の「ドレスデン版」と、16年後にパリで上演された時に、第1幕冒頭のバレエの部分を、当時の聴衆の好みに合わせて大幅に手を加えた「パリ版」の2つがある。
これは「ドレスデン版」と「パリ版」とを組み合わせたもので、1962年に行われたバイロイト音楽祭でのライヴ録音である。
この時の公演は、今は亡きヴィーラント・ワーグナーの名演出と、当時39歳の若さだったサヴァリッシュの新鮮な感覚にあふれた表現が評判となり、大成功を収めたが、これは、その舞台の雰囲気を生々しく伝える貴重なディスクである。
1960年代初頭のサヴァリッシュのバイロイトでの活躍の中でも、この「タンホイザー」はとりわけ傑出している。
全盛期のヴィントガッセンの力強く貫禄のあるタイトルトールをはじめとした、当時大きな話題を巻き起こした2人の新人、シリアとバンブリーの新鮮な若々しさ、そしてずらりと脇を固めたヴェテランたちの見事な歌唱など、今もなお、「タンホイザー」のベスト・レコードのひとつといえる。
ことに知的でみずみずしいシリアのエリーザベト姫は魅力的だ。
これは聴き手の心をつかんではなさない、名演奏だ。
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コメント一覧
1. Posted by がんばれ!公共放送NHK 2014年05月15日 15:02
現在NHKの「お願い!編集長」というサイトで、「サヴァリッシュ ワーグナーを語る ワーグナー没後100年を記念して」(http://www.nhk.or.jp/e-tele/onegai/detail/33021.html#main_section)と云う番組と1978年のポリーニ、サヴァリッシュ&n響のブラームス:ピアノ協奏曲第1番の公演(http://www.nhk.or.jp/e-tele/onegai/detail/33020.html#main_section)を再放送するように要請しております。2014/5/23までに100人の賛同が集まれば再放送されます。是非ご協力ください。