2008年11月29日
レヴァインのワーグナー:パルジファル
この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。
1985年のバイロイト音楽祭ライヴ。
レヴァインのフィリップスへの初録音で、ワーグナーもレコードはこれが初めてだった。
レヴァインの「パルジファル」はこのバイロイトでの録音のほかに、1990年代に入ってメトを指揮したCDとDVDがある。
どれもこの作品のオペラとしての面白さや感動を見事に引き出して聴かせるが、マイアーのきわめつきのクンドリが聴けるのがこれ。
レヴァインの演奏を一口でいうなら、この音楽劇のもつオペラティックな美と魅力を、大きく、豊かに、雄弁に、生き生きと語り出したもの、といえる。
1つ1つの音が実に豊かなファンタジーとイマジネーションを喚起していくような演奏であり、これまでの他の指揮者に聴かれなかったような「パルジファル」だといってよい。
レヴァインは、クナッパーツブッシュ的な神秘性を望んだのかもしれない。
遅い運びのうちに、堂々とした全曲があらわれる。
でも神秘のヴェールはなく、明るい光に照らされている。
歌手では、ホフマンがようやくワーグナー歌手としての円熟に到達したような好演を聴かせるほか、マイアーのクンドリが素晴らしい。
ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング
フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室。