2008年11月29日

アバド&ヨーロッパ室内管のシューベルト:交響曲全集


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シューベルトの交響曲は、オペラや宗教作品の分野と比較すれば比較的良く知られている分野と言えよう。

モーツァルトやハイドンの初期の交響曲は、それなりに魅力があるとしても後期の作品と比べると大同小異、同工異曲のものが多くかなり見劣りする。

しかし、シューベルトの交響曲は各々が明確な個性を持った作品できわめて質が高い。

これまではベートーヴェン的な劇性がないために不当に低く評価されただけで今後は積極的な評価をする必要がある。

アバドの録音は、批判校訂版の出ている第1〜3番は当然として、それ以外の作品でも自ら自筆譜資料を検討した独自の版に基づいて演奏しているのが非常に評価できる。

従来の版にある誤ったデクレシェンド記号をアクセントに読み替えるだけではなく「大ハ長調」の第2,3楽章のように、これまでは考慮されなかった楽段の復活などもあり様々な点で興味深いものを多く含んでいる。

この全集は、資料的な価値だけでなく演奏の質も一級に属するもので純粋に聴く楽しみも十分に味わえる。

資料批判の結果も含めて全体のイメージを簡単に言うと、従来のロマンティックなシューベルト表現から古典的明晰性を持った表現への転換と形容すると分かりやすいのではないだろうか。

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classicalmusic at 14:51コメント(0)トラックバック(0)シューベルト | アバド 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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