2008年12月03日

ペルルミュテルのラヴェル:ピアノ作品全集


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



コルトーはペルルミュテルについてこう言った。

「彼はたいへんピアノ音楽に造詣が深い。リストやラヴェルの、まばゆいばかりに響きわたる作品の演奏にかけては、天下一品である。」と。

ペルルミュテルは、コルトー、カサドシュ亡き後のフランス・ピアノ界を代表する名ピアニストであった。

ペルルミュテルは、ラヴェルに師事し、彼から直接教えを受けたピアニストである。だからただ単にラヴェルの音楽を得意にしているのとは大いに違うわけで、ラヴェル直伝の模範的な演奏をおこなう。

この人には1950年代の前半に録音した、モノーラル録音のラヴェルの「ピアノ曲全集」があり、それも名盤として知られているが、1973年のステレオ録音ではペルルミュテルの華麗で色彩的な音色と軽妙さを失わない響きが、いっそう鮮明に収録されているのが魅力だ。

この演奏は、そうしたフランス人的な感覚と、ラヴェル直伝の解釈に裏付けられたもので、多彩な音色の変化と鮮やかな技巧で、各曲を幻想的に弾きわけている。

長年にわたってラヴェルを弾きこんできた確信と、作品への愛着が感じられる演奏で、70歳近くになってからのものだが、タッチに乱れもなく、ラヴェルの繊細で華麗な世界を忠実に再現している。

繊細に張りめぐらされた音の幕を、細部に至るまで鮮やかに再現する手腕に加えて、爽やかな生気溢れるリズム感とみずみずしい情感を湛えている。

特に「夜のガスパール」は見事で、右手と左手の分離がはっきりとしている「水の精」と、劇的な鐘のあらわしかたのうまい「絞首台」はことにすごい。

トータルな表現として、ラヴェルの音楽の本質をこれほど見事に捉えた演奏は少ない。まさにいぶし銀のような上品さと美しさだ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 05:43コメント(0)トラックバック(0)ラヴェル  この記事をクリップ!

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile
Categories
掲示板
記事検索
  • ライブドアブログ