2008年12月05日

リパッティのモーツァルト:ピアノ協奏曲K.467


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ショパンも素晴らしい名演だが、モーツァルトはリパッティとカラヤンという楽趣をそそり、関心をかき立てる顔合わせである。

リパッティ33歳(ちなみに彼はこの年齢で亡くなってしまった)、カラヤン42歳。

なおここでリパッティが使用したカデンツァは、当人の自作である。彼はパリ留学時代、作曲をルーセルとナディア・ブーランジェに師事していた。それをここで生かしたのである。

作曲のみならず、指揮もミュンシュに習っていたそうだから、モーツァルトを弾き振りするリパッティの姿を見ることができたかもしれない。

ともかく音楽に対するリパッティの献身は、ピアニストの枠をはるかに超えていた。その早世が惜しまれたのも当然であろう。

このK.467は、今でこそ、1カ月前に書き上げられた名作、K.466の影に隠れてしまった趣があるが、ウィーン初演時にはすこぶる好評だった。

第1楽章の明るさ、歯切れのよさ、第3楽章の軽快なロンド、のせいだと思われる。

しかし、モーツァルトがその特色を最大限に生かしたのは、第2楽章。ここには、器楽曲にも声楽風な要素を好んで導入したモーツァルトが顔を出しており、ピアノとオーケストラによる絶妙な二重唱が繰り広げられてゆく。

その第2楽章に、豊かな詩情を惜しげもなく注ぎ込んだリパッティ。許された時間が長くないことを自覚していたのだろう。秘められた哀しみが胸を打つ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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