2008年12月05日

アバドのブラームス:交響曲全集


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ブラームスの高貴な音楽精神に身を捧げることにおいて、今アバドの右にでる指揮者はいないだろう。

交響曲第1番第1楽章は主部の起承転結の妥当性、構成の見通しのよさ、ほのかな明るさをおびた響きの広がりが、演奏の大きな美質となっている。

第2楽章の各楽句の高貴な表情付けは特徴的だし、第3楽章の優雅で軽やかな動きも実に上品に仕上がっている。

フィナーレはまさに王道をゆく演奏だ。

「運命の女神の歌」は緊迫感と歌謡性の交錯する音楽が感動的。

交響曲第2番も素晴らしい演奏だ。

ブラームスの本質の全てが見事に捉えられ、最大限のデリカシーと骨太さ、暖かさと決然たる姿勢、独特の室内楽的スコアの全てのパートに神経の行き届いた完璧主義の演奏と録音、そしてバーンスタインのロマン主義的名演の対極を行くアバド美学の透徹など、賛辞の言葉に事欠かない。

「アルト・ラプソディ」は、作品にふさわしい深い声の持ち主のリポヴシェクの起用が成功している。 

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classicalmusic at 14:19コメント(2)トラックバック(0)ブラームス | アバド 

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コメント一覧

1. Posted by gkrsnama   2010年01月23日 01:02
アッバードのブラームスはもちろん悪くないけれど、何といっても一番力を入れたベートーベンがものすごい出来栄え。一直線に音楽に向かっていって、トスカニーニかフルトヴェングラー戦時録音かというくらい求心力の高い演奏。あれを聞くとカラヤンなどあまくてゆるくてもうきけない。(カラヤンだって決して悪くはないですよ、あくまでフツーの演奏としてはですがね。)

世評ではアッバードのベートーベンはよくないとなっていたので購入を躊躇していたが、上海で全集が1200円で出ていたのを思い切って買って大正解。人間、一度死を見ると変わるのかもしれない。(指揮姿がガリガリだった。)
2. Posted by 和田   2010年01月23日 10:37
gkrsnamaさんが紹介したアバドのベートーヴェン全集って新盤の方ですよね。気にはなりつつも価格が高いのと、アバドには当たり外れがあるので、購入に躊躇していたところです。頭の片隅に入れておきますね。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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