2008年12月15日
ポリーニ&アバドのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
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ポリーニは、当盤に先立ち、ベームと第3〜5番、ヨッフムと第1,2番をウィーン・フィルと録音している。
今回はアバド指揮、ベルリン・フィルとの共演で、同じ曲をヨーロッパの2大オーケストラと録音できたとは、ポリーニも大したものだ。
ベームと共演したポリーニは、ベームのよきリードのせいかどうか、ベームの音楽の中にごく自然に融和していたような気がする。
しかし、同世代のアバドが指揮する当盤では、双方がそれぞれの主張を対等に繰り広げようとしたのではないか。
その結果、主役の2人が正面から渡り合う熱っぽい演奏が実現した。
ポリーニの気迫のこもった演奏で、タッチは明快で澄んだ響きを持ち、解釈は細心かつ充実を示し、細かい楽句でも1つ1つの音に美しい輝きを与えている。
アーティキュレーションは実に美しく、繊細な感覚と優美な抒情を溶け合わせて、ベートーヴェンの情感に迫っている。
しかも、あらゆるフレーズが隅々に至るまで強い緊張感に支配されていて、聴き手を刺激する。たまには、やすらぎがほしい気がするが…。
伴奏は、躍動感あふれる力強さと暖かさを兼ね備えたアバドの魅力が横溢した表現でソロをひきたてている。
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