2008年12月26日

ブレンデルのハイドン:ピアノ・ソナタ集


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ブレンデルが1979年から85年にかけて取り組んだディスクである。

ハイドンのピアノ・ソナタは、曲の内容にそうとうムラがあるので、ブレンデルは、50曲あまりのなかから、音楽的に充実した11曲を選んで録音している。

ハイドンのピアノ・ソナタというと、ハイドン当時の古い楽器を用いて演奏するやり方や、グールドのようにハープシコードのようにピアノを弾くような演奏方法もある。

だが、ブレンデルは、あくまでもピアノ本来の弾き方をしており、すこぶるダイナミックで現代的な表現となっている。

ブレンデルは、極めて表現力の豊かな現代のピアノを用いて、ハイドンの音楽を、その様式内でコントロールする方法を完全に手中に収めている。

彼の手にかかると、なまじハンマーフリューゲルを用いた歴史的解釈による演奏よりも、ハイドンの"実像"に迫っていく。

すべての反復を演奏しても、決して冗長ではないのもその様式観のせいだ。

感心するのは、明快なリズム処理で、いずれの曲もハイドンの音楽が生き生きと息づいていることだ。

このニュアンス豊かな表現は、ハンマーフリューゲルでは決して達成できない類のもので、ブレンデルのピアノによって初めて聴くことのできる表現である。

ハイドン自身がピアノの名手ではなかったため、曲の内容が比較的地味なものが多いが、こうしたブレンデルの演奏を聴くと、ことに晩年につくられた曲での音楽的な充実ぶりには目をみはらされる。

いま現代ピアノで聴く最も魅力的なハイドンがここにある。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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