2009年01月01日
アルゲリッチ&アバドのショパン/ピアノ協奏曲第1番、リスト/ピアノ協奏曲第1番
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ショパンは古今の名ピアニストたちの録音がある名曲だけに、決定盤を絞るのも難しかったが、現在、この協奏曲の双璧と思えるのはアルゲリッチの最初の録音とツィマーマンの再録音である。
ツィマーマンの指揮も兼ねた2度目の録音は、管弦楽も含め非常に濃密な感情表現が衝撃的であり、ショパン演奏の新しい可能性を拓いた演奏といえるのに対し、アルゲリッチがアバドと共演した録音は、あえてオーソドックスな表現といえると思うが、作品に鋭く踏み込んだアルゲリッチならではの直截な表現がすばらしい。
アルゲリッチにはデュトワとの再録音のほか、スリリングなライヴ録音もあり、それぞれ魅力的な演奏を聴かせてくれるが、作品への本質的なアプローチにはあまり変化はない。
全体的な完成度の高さでデュトワとの共演がすぐれていると思わないでもないが、しかし、アバドの演奏にみなぎる若々しい情熱の発露は、この協奏曲のかけがいのない魅力となっている。
リストはアルゲリッチが自己のすべてをそこに結集したと言える白熱的な快演であり、そのスリリングで奔放な表現は、聴き手の神経をしびれさせてしまうような強烈なアピールを生んでいる。
この演奏では、彼女の対処のすべてがぴったりとツボにはまっている。
世界の檜舞台に飛翔していた若々しいアルゲリッチとアバドならではの名演といえるだろう。
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