2009年01月09日

パヴァロッティの「オテロ」


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シカゴ・オーケストラ・ホールとカーネギー・ホールで行われた演奏会形式上演のライヴ録音。

パヴァロッティ初のオテロとして注目されたもの。

何しろオテロ役は、テノールの難役中の難役といわれていて、かつての名テノール、デル・モナコや、近年ではドミンゴなど、オテロ役を演じることのできる歌手は、きわめて少ない。

このディスクはパヴァロッティが初めて挑戦したオテロが聴きもので、彼の軽やかな声が、細やかでいきいきとした感情と性格をもつ人間を歌い出すことに成功しており、そこには音色と内容への慎重な配慮がうかがわれる。

演奏会形式の上演のため、純粋に歌唱のみに意識を集中することができたのが功を奏したのかもしれない。

テ・カナワのデスデモナは、彼女としては無難な出来だ。

ショルティの指揮するイタリア・オペラには、確固たる造形性に支えられた強い説得力があり、鋭敏な指揮に見事に反応して血肉を与えていくシカゴ響も名演だ。

シカゴ響の磨き抜かれた美音に圧倒され、名将ショルティと強力無比の軍団の到達点がこれだったのかと、感動さえ覚えてしまう演奏である。

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