2009年01月11日
ミンツのパガニーニ:カプリース(奇想曲)
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パガニーニの「カプリース」には、アルペッジョ、3度、6度、10度の重音、ダブル・トリプル、左手のピチカートなど、ヴァイオリン演奏のあらゆる技術が盛り込まれている。
ミンツにとってパガニーニの無伴奏曲は、うってつけの作品だろう。
ミンツのこの曲は彼がさっそうとデビューしてまもないころの録音で、若々しい輝きに満ちている。
達者なテクニックで物怖じしない元気さ、たくましさで弾ききっている。
音色の美しさと技術の高さは、若手として、こんにち聴き返しても出色のものがあろう。
流麗すぎて魔術的な迫力には欠けるかもしれないが、ミンツのはつらつとした演奏は好むところ。
技巧の高さは定評もので、まずその安心感がある。
すっきりしすぎているかも知れないが、さっそうとして、丁寧な弾きぶりにも好感がもてる。
第1番でミンツはまるでプレストのようなスピードで弾きとばし、第5番ではあたかもオートマティックな機械で弾くかのごとく、力強く再現している。
おそらくパガニーニも予期しなかったであろうほどの技術的完成度をこの2曲で示している。
とてもさわやかなパガニーニだ。
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