2009年01月17日

アラウのブラームス


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ブラームスらしい味わいをじっくりと追究した演奏。

どっしりとしたリズム、ゆったりとしたテンポにアラウの主張がはっきり示されており、ブラームスの重厚な味わいが雄渾に再現されている。

ルバートを多用し、スコアに書かれたすべての音を生かそうとするかのようだ。

腰の強いタッチや心からの歌も大変美しい。

内にこもってしまう作曲者の性格が他の誰よりも表出されており、おそらくブラームスが一番喜ぶ演奏ではないか。

ただし外面的な演奏効果より内面の秩序を重んじているため、演奏全体の印象は地味で、音色自体の魅力に欠けるため、アラウの求めるコクがいまひとつ表に出て来ず、地味すぎる音楽になってしまった。

それに時として、テンポの動きやハーモニーの生かし方に硬さが伴うのが残念。

しかし独特の充足感を誇っている。

ハイティンクの指揮もコンセルトヘボウの渋い音色と厚みを生かしつつ、ブラームスを内面から表現しており、アラウにぴったりの共演ぶりだ。

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コメント一覧

1. Posted by yoshimi   2010年08月25日 07:47
アラウのブラームスは、ピアノ協奏曲ばかりが有名ですが、最近聴いたソロも結構良かったです。確かにちょっと重ためで地味なところはある気がしますが。

この作品集だと、「4つのバラード」が一番面白く聴けました。
第1曲は感情のこもった物語り風のリアリティがあって、第4曲は不思議な白っぽい明るさともやもや感がします(アラウは”自然の神秘的な体験”といってました)。
ミケランジェリと聴き比べると、解釈というか、ピアニズムの違いが良くわかります。

パガニーニは、リストのエチュードのように、技巧の切れよりも、表現重視の演奏というところでしょうか。
ヘンデルになると、テクニカルな衰えがみえるのと起伏も緩やかになっているので、1963年のライブ盤(ルガーノかシュヴェツィンゲン)の方がずっと良いと思います。
2. Posted by 和田   2010年08月25日 08:22
私はピアノ・ソナタ第3番と《ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ》をよく聴きます。
前者は青年ブラームスの野心を真正面から受けとめ、スケール大きくダイナミックに再現しており、ほのかな抒情が演奏に色を添えています。
後者は、作品・演奏ともに一層魅力的。重厚に構築された変奏曲の、重厚この上ない再現に圧倒されます。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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