2009年01月18日
ロストロポーヴィチのラフマニノフ:晩祷
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1915年、ラフマニノフがアメリカに亡命する直前に初演された作品。
キエフのズナメイおよびロシア正教の聖歌に由来する聖歌に基づいた宗教音楽で、すこぶる壮大な規模をもっている。
ロストロポーヴィチの初の合唱指揮アルバムであった。
いかにもロストロポーヴィチのロシア人としての血の躍るような、ロシア的情感の濃厚な表現である。
ロストロポーヴィチの指揮は、力感あふれる重厚さと、ラフマニノフ独特の濃厚なロマンティシズムを兼ね合わせ、全15曲を変化のあるまとめ方をしている。
あの手、この手で曲に変化を与えようとする、ロストロポーヴィチのサービス精神が熱いほど伝わってくる演奏だ。
独唱のふたりも、りっぱなうたいぶりで、合唱団の洗練された合唱で、充実した演奏となっている。
合唱の精緻さという点では他に優れた演奏もあるが、ここには生命の祈りと讃歌がある。
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