2009年01月21日

ツィマーマンのショパン:バラード(全曲),舟歌,幻想曲


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1975年、18歳のときに、ショパン・コンクールで優勝して注目を集めたツィマーマンは、作品を自己のレパートリーとして定着させるまでにも、また録音に際しても、かなり慎重な態度を貫き、常に自己を見失わない姿勢を保ってきた。

このディスクは彼にとって9年ぶりのショパン・ソロ・アルバムだった。いかにも力を入れこんだ感じのホットな演奏が聴ける。

ツィマーマンの比較的新しい録音のバラード集は、これまでよりいっそう表現の幅が増し、奥行きが広くなったと思う。

本当にじっくり腰を落ち着けて演奏していると同時に一つ一つの楽想を思い切り表現しており、それが音楽の大きな流れを生み出している。

ツィマーマンは細部を緻密に仕上げながら、作品のロマンティシズムやそれぞれの《バラード》の持つ物語性に対する解釈を明らかにしている。

いずれも実に緻密で、しかも音楽の自然な流れよりも細部へのこだわりを優先させているとさえ感じられる演奏だ。

ツィマーマンは細部を再検証することで、新しい表現を生み出そうというのだろう。

そのようにあつかわれた細部は、すべてキラリと光を放つ。

そして、スリリングな場面を散りばめたドラマティックな展開を見せて聴かせどころを作り、聴き手の感情に鋭く訴える。

現代的なマニエリスティックな演奏ともとれるが、滲み出る豊かな才能が実感されるし、響きの作り方の美しさにも息を呑む思いがする。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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