2009年01月24日

グルダのバッハ:平均律クラヴィーア曲集


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第2巻はドイツ・レコード賞を受けた名盤である。

1972、73年の録音で1音1音を確かめ、その対位法の線の重なり具合を確認しながら弾いている慎重さと誠心が聴きものである。

グルダの演奏は、そのピアニスティックな発想がとても面白い個性的な名演になっている。

グルダのピアノという楽器の特色を存分に生かした演奏は、明快なタッチで生き生きとした表現が大きな魅力を放っており、表情豊かな表現も非常に魅力的で、フレッシュな躍動感もが印象深いものになっている。

グルダはしなやかな感性で、作品に秘められている表現の可能性をはっきりとつかみとり、それを響きで具現する能力をフルに発揮した演奏である。

彼はタッチと奏法によって巧みに音色と表情を変え、豊かな装飾音でアーティキュレーションを明確にすると同時に陰影を施し、1曲1曲を個性的にリアリゼーションしている。

「平均律」の世界の豊かさに、あらためて耳を開かされる思いのする演奏だ。

グルダ自身はこの演奏を「もはや聴かれたくない」ものと言っていたが、そんなことはない。

強靭な打弦と(グールドを思わせるような)微妙にコツコツと刻むタッチまで、グランド・ピアノの尊大さや音と響きの濁りを排除して、曲の成り立ちと魅力を明快に弾き表わした直截なバッハ演奏の魅力である。   

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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