2009年01月26日
ブダペストSQ/トランプラーのモーツァルト:弦楽五重奏曲全集
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ブダペスト四重奏団による実に3回目の全集録音。
ブダペスト四重奏団は活動当時とかく"新即物主義の旗手"のように言われたが、いま聴くとつねに情感の張りつめた、むしろロマンティックな感動を伝える演奏を行なっている。
まろやかでバランスの良いアンサンブルの妙がまさに限りないブダペスト四重奏団の演奏は、これ以上ないほどにコクがあり、味わいの深さに於いて他者の追随を許すことのない熱演となっている。
ブダペスト四重奏団の演奏には寸分の隙もない。
アンサンブルが緊密で、細部にいたるまで神経がよく行き届いた演奏だ。
細かな表情にまで気を配り、しっかりとした構築美の中に燃えるような熱気をおいたり、のびのびとした抒情を盛り込んだりしているため、どの曲も聴き応えのあるものになっている。
構成もがっしりとしていて格調の高い演奏である。
特に、有名な第4番第1楽章のアレグロや第3楽章アダージョ・マ・ノン・トロッポなどの演奏は、この曲のもつ悲劇的な性格を見事に表出している。
これだけの全集でありながら、どの曲にも演奏にムラがないというのもさすがだ。
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