2009年01月28日

アーノンクールのモーツァルト:レクイエム


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衝撃的なモーツァルト演奏。

一般的なジュスマイアー版を使用せず、バイヤー版を用いたのが特徴で、モーツァルト時代の古楽器を使いながら、ワルターとは対照的な、すこぶるドラマティックで個性的な音楽をつくりあげている。

アーノンクールの演奏のインパクトは強烈で、激しい劇的緊張とコントラストの強い造型を全曲にわたって維持し、聴き手を引っぱってゆく。

それでいて外から味付けされた厚化粧的表現ではまったくない。

ことに金管楽器やティンパニの扱い方が独特で、冒頭から、そのすさまじさに驚かされる。

既に第1曲の「入祭文」から強烈で、ジュスマイアー版にはない金管に続くティンパニの強打は死者の眠りをさまさんばかりの異常な緊張力を漂わせる。

オリジナル楽器を使用しながらアーノンクールのつくり出す音楽は大変尖鋭なもので、この「レクイエム」も、ワルターのやさしさに充ちたものとは全く対照的な、現代の「レクイエム」として投げかける問題は大きい。

独唱、合唱とも力強い歌唱で立派だ。

アーノンクールの独特の解釈は、曲によって強い説得力をもつ場合と、戸惑いを感じさせる場合がある。

この「レクイエム」の演奏は、もちろん前者であり、こうしたユニークな表現も面白い。

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classicalmusic at 22:22コメント(2)トラックバック(0)モーツァルト | アーノンクール 

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コメント一覧

1. Posted by 斎藤直樹   2012年01月16日 18:36
5 アーノンクールは高校時代から知っていましたが、前衛的なキワモノとして退けており、食わず嫌いだった自分を恥じております。キワモノどころか大天才ではないでしょうか。ブルックナーのNr.4を所有しておりますが、あんなデリケートに歌う美しいブルックナーは聴いたことがありません。そして、このモツレクで完全にやられてしまいました…
2. Posted by 和田   2012年01月16日 19:19
斎藤直樹さん、コメントありがとうございます。

アーノンクールが、「伝統の破壊者」「ヨーロッパ楽界の風雲児」などと呼ばれていたのも今は昔の話。

その演奏スタイルも刺激的なファクターが薄れて円熟味が加わり、アーノンクールは今やブーレーズと並ぶクラシック音楽の長老格なのです。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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