2009年02月15日

ピリスのモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集(新盤)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ピリスの新盤は、特に注目したい演奏で、すべてが秀演、名演である。

大きく成長した最近のこの女流ピアニストの充実ぶりを鮮明に伝えるレコーディングの一つであるこの演奏では、彼女の到達した高い境地が如実に示されているといっても過言ではないだろう。

ピリスは新しいグラモフォンへの録音で、モーツァルトのソナタの世界により深く入っているように聴こえる。

ソナタのそれぞれがモーツァルトの時々の心を映しているのにすばらしく感応して、その微妙な世界の違いを浮き上がらせていく。

そこでは、ピリス特有の繊細さや鋭さは以前と同様に保たれていながらも、かつての彼女につきまといがちであった神経質さが消え、表現のスケールと音楽の広がりが一まわりも二まわりも大きくなっている様相をはっきりと感じ取ることができる。

1フレーズ、1音に絶えず生命が息づき、微妙な表情に満ちた奏楽を生み出すピリスの能力は、以前にも増して冴えわたっている。

そしてモーツァルトに必要な優美さ、繊細さ、柔軟さを十分に表現すると同時に、一種のきりりとした闊達な性格も表す。

第3、8番の中間楽章で聴かれるデリカシーの極みも、生命力にあふれる奏楽と表裏一体になっていればこそ、いっそう胸に染みるのだ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 06:14コメント(0)トラックバック(0)モーツァルト | ピリス 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ