2009年02月19日
マヒュラ&フルトヴェングラーのシューマン:チェロ協奏曲
この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。
シューマンは、狂気の闇に閉ざされてしまう直前のデュッセルドルフ時代にも数多くの曲を作曲した。
それも、例えば、ヴァイオリン・ソナタの第1番は4日間、第2番は6日間、このチェロ協奏曲は10日間という短期間に完成した。
つまり彼は、ほとばしる創造力をただひたすら楽譜に書き写していたのである。
そのようなシューマンと同じような気質を持った人物はフルトヴェングラーである。
あのぶるぶると震え、痙攣するような指揮ぶりを見たことのある人なら、その棒からほとばしるように生み出される音楽が、ある時は極めて陶酔的で、またある時はむら気のあるものとなっているのを思い起こして頂きたい。
この演奏では、シューマンの内面深くにある暗い炎を燃え立たせ、運命の呼び声のような金管を強調し、情念が噴出するように、オーケストラを爆発させている。
シューマンの内面をえぐり出すようなフルトヴェングラーの演奏は一聴に値する。
フルトヴェングラーのシューマンはいずれも素晴らしいが、第4交響曲やマンフレッド序曲と並ぶ比類なき名演である。
ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング
フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室。