2009年02月23日
ブーレーズのリゲティ
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リゲティが1960年代に書いた作品を集めたディスクである。
ちょうど作風が変化していく時期のもので、「メロディ」の明朗な音楽にいたる途上にある。
どの演奏も優れていて、私にとっても、彼の音楽を理解するための手がかりとなった。
口ずさめる歌がない音楽でもときにリリックだったり、温かく包む響きをたたえていることを示す好例である。
1966年作曲の《ルクス・エテルナ》など、リゲティの曲を初めてお聴きになる方に推薦したい。
現代音楽では、音楽に視覚的要素を求める場合が少なくない。
それはシアター・ピースあるいはミュージック・シアターなどと呼ばれ、特定のストーリーは持たないが、演奏者の演技が音楽演奏において要求される。
リゲティの《アヴァンチュール》は、ミュージック・シアターの傑作であり、さらに「発声」の音楽的可能性を徹底的に追求した作品としても注目される。
これを指揮するブーレーズとアンサンブル・アンテルコンタンポランの演奏は、これまで出た《アヴァンチュール》の演奏の中で最も優れた内容のものであり、この破天荒な作品を、見通し易い構成の中に置いている。
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