2009年02月26日

ベルリン・フィルハーモニー八重奏団員によるブラームス:弦楽六重奏曲第1番&第2番


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弦楽のための六重奏曲という編成はきわめて珍しい。

ブラームスが何故こうした編成の曲を書いたのかは今となっては推測の域を出ないが、おそらく四重奏曲では響きの点で物足らないが、これ以上の編成では逆に内面的な心情を表現するには心理的にも物理的にも大げさすぎる、といった判断が働いたものだろう。

作品番号に隔たりはあるが、この2曲はほぼ同時期に構想されたもののようだ。

作品18の第1番は、時として不安気な心の動きが顔を出すものの、全体としては若々しく情熱的なロマンの世界が、親しみやすく美しい旋律で表現されており、若き日のブラームスの代表作の一つとなっている。

音楽的密度と合奏の精度の両面で、どっしりとした性格のベルリン・フィル八重奏団の演奏が素晴らしい。
 
比較的淡白な表現だが、アンサンブルの緊密さが抜きん出ており、構成のがっちりした精密な演奏である。

極めてがっちりとした造形的な演奏だが、表情は決して硬くない。

とりわけ素晴らしいのは第1楽章の推進力で、音楽が決して上すべりにならず、充実しきったままで前へ前へと流れていく様は見事。

そして2曲とも各奏者の意志や発想が統一されており、緩徐楽章は特に光っている。

ここではそれぞれの変奏でいろいろな楽器が主役を演ずるわけだが、どこに主役が移っても楽想の流れが乱れることはない。

そうした厳しさがあっても、室内楽を楽しむという姿勢も打ち出されている。

唯一気になるのは、第3楽章のスケルツォのテンポが少し遅めであること。

中間部との対照性を際立たせようという意図だろうが、アレグロ・モルトの指示にはそぐわないように思われる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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